前回ＡＢＳトレードショーでコロンビア社の人間と話す機会も多く、リサージェンスとライバルについてのディスカッションも積極的に行われました。

その中でドリルレイアウトについて興味深い話を聞けたのでご紹介致します。

下のボールは私がテストボールとして以前に頂いたものですが、下記のようにレイアウトしてあります。

もう一つのボールは私がお客様に施工したボールですが、赤い点のＣＧ部分のレイアウトが二つを比べると違いがお解かりになると思います。

結果的に先にいうと、マックスのレイアウトパフォーマンスはＣＧを横に振る（ハの字）状が良いとの事。

そのドリル施工後エクストラホール（バランスホール）をやや細めの刃で深く掘るというものでした。


その理由としては、ライバルとリサージェンスはコロンビアの人間曰く、「弱いマスバイアス」を持っているということです。

弱い？と聞くと何だか怪しげですが、スピンタイムと密接な関係があり、ある特定以上の速さをもつものがマスバイアスのマーキングがしており、それ以下だとマスバイアスのマーキングはないものと私は解釈しました。

その効果も最大限に生かしながら、エクストラホールで調整をする。

私の解釈した限りでは、エクストラホールを細めの刃で深く入れ、コアの部分を　「コ　型」状に削るのが必要なことと感じました。

対称コアに近いコアをエクストラホールの刃で削り、コアが持っているＲＧとΔＲＧの数値を変化させることが目的です。

ただこのレイアウトは表面加工よりもパフォーマンスを変化させられるというものではなく、今あるコアのパフォーマンスを生かしきるということ。

仮想マスバイアスとエクストラホールを用い、コアを削りパフォーマンスを少しでもあげるということなのでしょう。

実際試投ように用意されたボールはすべてこのようにドリルされており、その形で用意されたのであれば、そうなのかもしれません。

科学的にどれだけの効果があるのかは断言できませんが、効果が現れるのであれば積極的に取り入れたいと思っています。

まずはリサージェンスとライバルはこのレイアウトで施工し投げ比べが出来ればと思っています。

（注）
私が施工したドリルレイアウトでも十分に曲がるし、決してパフォーマンスが出ないというものではありません。

その部分はお間違えのないように…。